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副生するポリ塩化ビフェニル(PCB)濃度が50 ppm を超える有機顔料の商品の回収について

副生するポリ塩化ビフェニル(PCB)濃度が50 ppm を超える
有機顔料の商品の回収について

当社は、厚生労働省、経済産業省、環境省の3 省から2016 年3 月4 日付けで出されたお知らせに基づいて、日本国内に輸入・販売している有機顔料の製造ロット別の分析を進めておりましたが、このほど一部顔料商品(顔料名:ピグメントイエロー83/商品名:Novoperm Yellow HR 04)から、国際的に流通させるべきではないとされている濃度50ppm を超えるポリ塩化ビフェニル(PCB)濃度150ppm を検出したため、直ちに出荷を停止して経済産業省に届け出ました。当該商品と同じ顔料構造製品の他5 品目については、いずれも50ppm 以下であることを確認しています。

当社は納品先3事業者に対して文書にて当該商品の使用の中止を申し入れ、今後、行政指導に基づいて、当社またはクラリアントジャパン株式会社が販売した当該商品の出荷先から在庫品を回収します。

一部の有機顔料に、製造過程で非意図的に生成された微量のポリ塩化ビフェニルが含有されることが判明した2011 年1月以来、関係当局にて含有量の調査報告及び検査方法などの検討がなされてきました。厚生労働省、経済産業省、環境省の3省から2016 年3 月4 日付けで出された「副生第一種特定化学物質を含有する化学物質の取り扱いについて」のお知らせでは、検査頻度、管理上限基準などを事業者が自主的に設定して今年中に報告することが求められています。それに伴い、当社では製造ロット間・商品間の数値偏差を把握するためにNovoperm Yellow HR04 を任意に選定して測定したところ、国際的に流通させるべきではないとされている濃度50ppm を超える濃度が検出されました。当社が国内で取り扱う顔料製品で、50ppm を超える濃度が検出されたのは初めてのことです。

この度、50ppm を超える濃度が検出されたのは、日本で定められた試験方法が当社製品の製造元であるドイツのグループ会社Clariant Plastics & Coatings (Deutschland)GmbH で徹底していなかったためと推定されます。今後は、製造元であるClariant Plastics & Coatings
(Deutschland) GmbH と共同で規定試験方法を確実に導入し、同時に今回の不具合の原因究明と製造工程の見直しによる、PCB 濃度の継続的低減に向けての技術的検討を計画的に実施して再発防止に努めます。

経済産業省製造産業局化学物質管理課化学物質安全室宛ての報告概要は以下の通りです。

化学物質 :ピグメントイエロー83 /Novoperm Yellow HR 04
製造国/製造年月日 :ドイツ/2015 年3 月製造
昨年の販売数量 :4,000Kg
出荷先 :インキメーカー3 社
用途 :印刷用インキ
低塩素化試験方法PCB 測定値 :検出量60ppm~150ppm

以上

本件に関するお問い合わせ先:

クラリアントケミカルズ株式会社
西山 電話:03 (5977) 7501 / E-mail:yukako.nishiyama@clariant.com
仁位 電話:03 (5977) 7509 / E-mail:hiroaki.nii@clariant.com
本社所在地:〒113-0021 東京都文京区本駒込二丁目28 番8 号
文京グリーンコートセンターオフィス9 階

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