Skip to main content

クラリアント社、2016年度上半期において、営業キャッシュフローが大幅に改善、収益性も上昇

  • 現地通貨ベースでの売上が3%増の28億9900万スイスフランに
  • 特別項目控除前EBITDA利益率は、14.5%から15.3%に拡大
  • 営業キャッシュフローは大幅に改善し、2015年度上半期の6500万スイスフランに対し、2億800万スイスフランに
  • 純利益は1億2800万スイスフランに
  • 2016年度の見通しを確認
最高経営責任者ハリオルフ・コットマンは「クラリアントは、本年上半期において、営業キャッシュフローを大幅に拡大し、収益性も著しく改善した」とコメントした。さらに「当社の良好な業績は、主に、利益性の高い専門分野へのシフトを継続したことや、プラスチック&コーティングビジネス分野における事業運営の差別化および優れたコスト管理などによって達成されたものである。2016年度については、厳しい経済環境が継続しているにもかかわらず、当社は、その目標を達成できるペースで進んでいる」と述べた。

2016年度上半期 - 営業キャッシュフローは大幅に増加し、利益率も継続して改善

2016年7月28日ムッテンツ発 - スペシャリティケミカル分野の世界的リーダーの一社であるクラリアント社は、本日、2016年度上半期の売上が前年度上半期の28億7100万スイスフランに対し、28億9900万スイスフランとなったと発表した。この売上成長は販売数量の増加によるものであり、現地通貨ベースで3%増に相当する。

中南米地域の売上成長が最も顕著であり、現地通貨ベースで10%の伸びを示した。中東・アフリカ地域の売上は、前年同期と比べ現地通貨ベースで7%増となった。北米は、触媒および天然資源ビジネスが低迷したことにより小幅減(2%減)となった一方、アジア地域は、中国での安定性が増したことにより2%増となり、ヨーロッパ地域は販売数量の増加により1%増となった。

上半期における業績の改善は主に、ケアケミカルズおよびプラスチック&コーティングビジネス分野の成長拡大によるものである。ケアケミカルズビジネス分野の売上は、現地通貨ベースで5%増の7億5000万スイスフランとなった。触媒ビジネス分野の売上は、各地域(特に中国)における需要が低調で、現地通貨ベースで9%減の2億8500万スイスフランとなった。

厳しい市場環境にもかかわらず、天然資源ビジネス分野の売上は、現地通貨ベースで安定性を示し、5億5700万スイスフランとなった。オイル&マイニングサービスの売上は僅かに減少したが、ファンクショナルミネラルズの売上成長は継続した。プラスチック&コーティングビジネス分野の売上は、現地通貨ベースで5%増加し、13億700万スイスフランとなった。このプラスチック&コーティングビジネス分野の好調な売上は、全地域にわたって見られた。

特別項目控除前EBITDAは、前年度の4億1700万スイスフランに対し、現地通貨ベースで9%増の4億4400万スイスフランとなった。この収益性改善の主要な寄与因子となったのはケアケミカルズおよびプラスチック&コーティングビジネス分野であった。

対応する特別項目控除前EBITDA利益率は、前年度水準の14.5%を大幅に上回り、15.3%へと上昇した。ケアケミカルズビジネス、天然資源ビジネスおよびプラスチック&コーティングビジネスのすべての分野が、前年同期比で、特別項目控除前EBITDA利益率を大幅に改善した。触媒ビジネス分野は、主にポートフォリオ構成による影響で前年度水準を下回った。

純利益は、前年度の1億4300万スイスフランに対し、主に事業再編費の増加の影響で1億2800万スイスフランとなった。2015年度上半期におけるエナジー・ストレージ事業の売却益を除けば、前年度の純利益とほぼ同等の数値になる。

営業キャッシュフローは、2016年度において営業キャッシュフローを増加させるというクラリアントの優先事項を反映し、前年度の6500万スイスフランから大幅に増加して2億800万スイスフランとなった。

純負債は、2015年度末に計上した13億1200万スイスフランに対し、15億2600万スイスフランとなった。ギアリング(負債比率)は、上半期における通常の季節的増加を反映し、2015年度末の53%から65%に上昇した。

2016年度第2四半期 - 引き続き利益率が拡大

2016年度第2四半期の売上は、現地通貨ベースで2%増の14億2100万スイスフランとなった。販売数量は、前年同期に比べ2%増加した。

地域別では、現地通貨ベースで8%増を記録した中南米地域が売上成長を牽引した。アジア地域は、中国が若干の改善を示し、現地通貨ベースで5%増となった。中東・アフリカ地域の売上は、前年同期に比べ、現地通貨ベースで8%増となった。北米地域では、触媒および天然資源ビジネス分野における需要が低迷したことにより7%減となった。しかしヨーロッパ地域では、販売数量が増加したことにより2%増となった。

ケアケミカルズビジネス分野の売上は、現地通貨ベースで4%増の3億3900万スイスフランを記録した。プラスチック&コーティングビジネス分野の売上は、マスターバッチ、顔料、添加剤の3つのビジネスの業績が好調であったことにより、現地通貨ベースで6%増の6億6800万スイスフランとなった。天然資源ビジネス分野の売上は、現地通貨ベースで1%増の2億6500万スイスフランであった。この売上成長はファンクショナルミネラルズによって推進されたことによる。触媒ビジネス分野の売上は、現地通貨ベースで13%減の1億4900万スイスフランとなった。

特別項目控除前EBITDAは、現地通貨ベースで2%上昇し、2億1500万スイスフランとなった。

第2四半期の特別項目控除前EBITDA利益率は、主にケアケミカルズビジネス、天然資源ビジネスおよびプラスチック&コーティングビジネス分野における製品構成のプラス効果および優れたコスト管理に牽引され、10ベーシスポイント拡大し、15.1%となった。

2016年度の見通し – EBITDA利益率および営業キャッシュフローの向上

クラリアントは、不安定な商品価格や通貨の動向により、不確実な環境が今後も継続すると予想する。当社は、新興市場では経済環境が引き続き厳しい状況にあり、不安定さが高まると見ている。また米国については緩やかな成長を見込む一方、欧州では安定するものの低成長が続くと予想している。

2016年度についてクラリアントは、経済環境が厳しさを増す中においても、現地通貨ベースでの成長、営業キャッシュフローおよび特別項目控除前EBITDA利益率の向上の達成に自信を深めている。

クラリアントは、スペシャリティケミカル業界の一流企業としての地位を確保するという中期目標をここに確認する。すなわち、16%から19%の範囲の特別項目控除前EBITDA利益率および同業他社の平均を上回る投下資本利益率(ROIC)を達成することである。

For more details, please download the PDF of the press release

ページの要約

要約中です