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クラリアント、プラスチック用再生可能ワックスを発売

クラリアント、プラスチック用再生可能ワックスを発売。 
(写真: Clariant)
  • Licocare® RBWソリューションは、非可食部である'米ぬか'から抽出した原料をベースにしたワックスです。
  • この新たなソリューションは、高機能滑剤・分散剤として効果を発揮します。
  • 日本を皮切りに各種製品の販売を展開します。

東京, 2018年2月26日 – ムッテンツ発 – スペシャリティケミカル分野の世界的リーダーの一社であるクラリアント社は、再生可能原料を主成分とする高機能ワックス製品を発売いたします。多機能添加剤であるLicocare RBWは、米ぬかから抽出したワックスを主成分としています。この成分は米ぬかから得られる米油の生産時に得られる非可食副産物であり、また大量に入手することができます。米油の非可食成分を使用し、改良することにより、その価値を余すところなく利用することができます。Licocare RBWの主な用途としては、エンジニアリングプラスチックやエポキシ封止剤を想定しています。またそれ以外にも、農業やコーティング、ホームケアやパーソナルケアなどの用途に使用することができます。

クラリアント社によるアプリケーションテストの結果において、Licocare RBWは、現在市販され、使用されている製品と比較して高いレベルの機能を発揮しています。プラスチック用途向けの2種類のグレード(Licocare RBW 300 TP、Licocare RBW 102 TP)は、輸送機器業界や電気・電子業界が定める数多くの厳しい要件を満たしています。Licocare RBW 300 TPは部分ケン化ワックスであり、Licocare RBW 102 TPは中極性タイプのワックスになります。

クラリアントでは、日本国内のプラスチック業界向けにLicocare RBWの販売を開始いたします。また今後は、他の一部地域でも展開する計画です。エンジニアリングプラスチック分野やエポキシ封止剤分野はイノベーションが大幅に進んでおり、また数多くの日本企業が参入していることから、この新たなソリューションの確立には申し分ない舞台といえます。

いずれのタイプのLicocareも、内滑・外滑剤として高い効果を発揮します。また充填剤や顔料の分散を低い添加量で向上させることができます。Licocare RBW 102及び300はメルトフローを改善し、モールドから部品を取り外す際に必要な力を抑え、均一な分散を可能にします。加えて優れた熱安定性と極めて低い揮発性を備えており、金属含有量が少ないことから、高温でも優れた加工安定性を発揮します。Licocare RBWを使用する事により、成形性を高め、機械的特性を改善し、表面特製を改善することができます。それにより不良品発生率を抑え、充填剤や顔料の添加量を最適化できます。

クラリアント社グローバル・ビジネス・ライン・ワックス部門長(Head of Global Business Line Waxes)グロリア・グラン(Gloria Glang)は、「再生可能性は、プラスチック業界における重要なテーマです。その主な要因としては、環境に対する消費者の意識の高まりや気候変動、政府規制、再生可能性に対する企業目標などがあげられます。プラスチック業界では環境への負荷を軽減するため、バイオポリマーやバイオ添加剤などの再生可能原材料を採用する企業の数が増加しています。当社の再生可能な米ぬかをベースにしたワックスは、まさにこのトレンドに相応しい製品なのです」と語っています。

さらにグランは「持続可能性 (サステナビリティ)は、企業戦略を支える5本柱の1本として当社に根づいています。今回の発表はクラリアントの成功と成長を確かなものとするだけではなく、クラリアントが掲げる社会的・環境目標に合致させるためにも不可欠なものです。当社では全ての製品ラインについて、再生可能材料を主成分とする新たな革新的ソリューションの開発に取り組んでまいります」と述べています。

Licocare® IS A TRADEMARK OF CLARIANT REGISTERED IN MANY COUNTRIES. 

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