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クラリアント2017年度業績は大幅増収、収益性もさらに向上

  • 売上は現地通貨ベースで9%増加し、63億7,700万スイスフランに
  • 特別項目控除前EBITDAは10 %大幅に増加し、9億7,400万スイスフランに
  • 特別項目控除前EBITDA利益率は15.3 %に上昇
  • 営業キャッシュフローは4億2,800万スイスフラン
  • 当期純利益は15 %増加し、3億200万スイスフランに
  • 予定配当率は11 %増加し、1株当たり0.50スイスフランに
  • 収益性向上、営業キャッシュフロー創出を維持する見通し

最高経営責任者ハリオルフ・コットマンは次のように述べた。「クラリアントは2017年、売上の成長と絶対値ベースのEBITDAの改善において素晴らしい成果を成し遂げた。特に今期はすべてのビジネス分野が増収増益に寄与しており、有望な結果となった。クラリアントは一貫して首尾よく戦略を実行し続け、目標達成に向かう軌道に乗っている。私たちは主にイノベーションとサスティナビリティの位置づけを基盤に前進している。2018年も現地通貨ベースでのさらなる成長や、営業キャッシュフロー、収益性の伸びを確信している。」

2017年度業績大幅増収、絶対値ベースのEBITDAも引き続き改善

2018年2月14日 ムッテンツ発‐スペシャルティケミカル分野の世界的リーダーの一社であるクラリアント社は本日、2017年度の売上が2016年度の58億4,700万スイスフランに対し、63億7,700万スイスフランとなったと発表した。この数値は現地通貨ベースで9 %増に相当。触媒&エネルギービジネス分野の2桁成長が牽引した。本業による売上成長は6%増と堅調。すべてのビジネス分野における販売高の増加が売上成長に貢献した。

最も力強い伸びを見せたのはアジアと中東・アフリカ、ヨーロッパであった。アジアの売上は、中国、東南アジア、日本における目覚しい営業開発により現地通貨ベースで12%増加している。中東・アフリカとヨーロッパの売上は、15%、7%、それぞれ増加した。北米も買収などを通じ11%の売上を伸ばした。中南米は横ばいとなったが、依然として厳しいマクロ経済環境にありながら下半期に入って改善の兆しが見えてきた。

1-12月の販売実績の伸びは、すべてのビジネス分野が成長したことによる。なかでも、ケアケミカルズビジネス分野および触媒ビジネス分野が大きな伸びを示した。コンシューマーケアビジネスとインダストリアルケアビジネスの力強い成長に支えられ、ケアケミカルズの売上は現地通貨ベースで8%増加。すべてのビジネス分野がプラスの伸びに寄与し、触媒ビジネス分野の売上は13 %増。

天然資源ビジネス分野の売上は14%伸びた。北米でKel-TechとX-Chemを買収したことの影響が大きい。ファンクショナルミネラルズの堅実な成長と回復を見せ始めたオイル&マイニングサービスビジネスユニットに牽引され、天然資源ビジネス分野のオーガニック売上は3%増加した。プラスチック&コーティングビジネス分野の売上は5%増となった。3つのビジネスユニットのすべてで成長が持続している。特に中国が堅調。

特別項目控除前EBITDAはスイスフラン換算で10 %増となり、前年度の8億8,700万スイスフランに対し、9億7,400万スイスフランに達した。絶対値ベースでの収益性上昇は、すべてのビジネス分野における前向きな進展に起因する

これに伴い、特別項目控除前EBITDA利益率は15.3%に上昇した。

当期純利益は15 %増加し、前年度の2億6,300万スイスフランから3億200万スイスフランとなった。特別項目控除前EBITDAの伸び、および、財務費用の減少により単発コストと税金費用の増加を相殺したことが増益の要因。

営業キャッシュフローは4億2,800万スイスフランに減少。単発コストによる一時的な支出の増加、2017年第4四半期後半の旺盛な需要に起因する純運転資本の増加、2018年第1四半期に特に触媒に対して見込まれる強い需要が減少の要因。

純債務は2016年度末の15億4,000万スイスフランに対し、15億3,900万スイスフランとほぼ横ばい。

今年度も業績が改善したことを勘案し、取締役会は配当を1株当たり0.50スイスフランとすることを年次株主総会に提案する計画。前年に比べ11%の増配となる。この配当の分配については、スイス源泉徴収税を免除される出資準備金から拠出することが提案されている。

2017年度第4 四半期 売上、収益性ともさらに拡大

2017年度第4 四半期売上は、現地通貨ベースで6 %増の16億7,900万スイスフランとなった。すべてのビジネス分野における売上の改善が、売上の成長を牽引した。オーガニック売上成長率は現地通貨ベースで5%となった。

ほぼすべての地域が、売上成長に貢献している。アジアの売上は現地通貨ベースで10%増加。中国が堅調だ。ヨーロッパと中東・アフリカの売上は現地通貨ベースでそれぞれ6%と11%増加した。一方、米州は明暗が分かれた。北米は若干のマイナスとなったが、中南米は顕著な回復を示し、現地通貨ベースで売上を7%堅実に伸ばした。

ケアケミカルビジネス分野の売上は現地通貨ベースで7%増加した。価格設定の改善による販売高の伸びなどが後押しした。触媒ビジネス分野では、製品の移行を第4四半期から第3四半期へ前倒ししたことにより売上が1%増加した。 天然資源ビジネス分野の売上は現地通貨ベースで5%増。ファンクショナルミネラルズビジネスユニットとオイル&マイニングサービスビジネスユニットが共に売上増に貢献した。プラスチック&コーティングビジネス分野も売上高伸び率が8%に達する勢い。3つのビジネス分野すべてが売上増を記録した。

ケアケミカルビジネス分野および天然資源ビジネス分野の売上改善、プラスチックス&コーティングビジネス分野の前期に続く堅調な伸びに牽引され、特別項目控除前EBITDAは前年の2億3,500万スイスフランから9%増加し、2億5,700万スイスフランに達した。その結果、グループ全体の特別項目控除前EBITDA利益率は、前年度の15.2 %から15.3%へ、さらに上昇した。

売上成長収益性向上、営業キャッシュフロー創出を維持する見通し

成熟市場では比較対象となる昨年同期の好実績が示す良い経済環境が今後も継続するとクラリアントは予想している。 新興市場は成長の下支えとなることが予想され、中南米では回復の兆しがみられる。

2018年度は、現地通貨ベースでの成長、ならびに営業キャッシュフロー、絶対値ベースの特別項目控除前EBITDAおよびEBITDA利益率の改善を達成できるとクラリアントは確信している。

クラリアントは、スペシャルティケミカル業界の一流企業としての地位を確立するという中期目標を確認した。具体的には、特別項目控除前EBITDA利益率を16~19%とし、同業他社平均を上回る投下資本利益率(ROIC)を達成する。

For more details, please download the PDF of the press release.

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