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美しく年を重ねるための秘訣を解明-クラリアントの活性成分「Epseama™」

  • 皮膚の若々しさを取り戻す重要因子を新たに発見:長鎖ノンコーディングRNA「nc886
  • 新たな活性成分Epseamaはnc 886を活性化し、優れた効果を発揮
  • わずか1ヵ月後には改善が難しいほうれい線を19%、しみを10%抑え、皮膚水分量が14%上昇

東京、2019年5月15日 – 集中戦略を持った革新的なスペシャリティケミカル会社であるクラリアント社、ならびに同社Active Ingredients事業は、アンチエイジングに革命をもたらす鍵となる成分を化粧品メーカーに提供します。海藻由来の新たな活性成分Epseamaは、長鎖ノンコーディングRNA「nc886」活性化し皮膚を改善し、若々しさと自己防衛機能を取り戻し、皮膚の若さを保つ全く新しい製品です。

近年、世界的に高齢化が進み、アンチエイジングスキンケア製品の供給量が増加しています。そのため、全世界の化粧品業界において抗しわ/アンチエイジング市場セグメントが急速に成長しています。日本では、近代的なライフスタイルの普及によって化粧品市場が成熟化していること、また日本女性の平均寿命は世界で最も長いことから、アンチエイジングスキンケアは特に活況を呈しています。

一般に老化の原因として知られているのは、遺伝的に決定される要因(時間的老化)、紫外線曝露などの外的要因(光老化)、慢性炎症の3つです。またこれらの要因は、皮膚構造を破壊する原因ともなっています。

Epseamaは革新的な独自のアプローチで、上記3つの要因が引き起こす老化の根本的な原因に働きかける製品です。そのため当製品では、「nc886」と呼ばれる長鎖ノンコーディングRNAに着目しています。。最近ではnc886は、PKR(さまざまな疾患や臓器において早期老化を引き起こすことが判明しているタンパク質)の主要調節因子であることが判明しています。それに基づき、クラリアントActive Ingredients事業では、未開拓分野であった皮膚におけるnc886の影響に関する画期的な研究を実施し、nc886発現の減少と老化との間に相関が存在することを明らかにしました。したがって、皮膚の若々しさを取り戻すためには、nc886が正しく発現することが重要な役割を果すことになります。Epseamaを使用すれば、化粧品業界は老化の真の原因をターゲットとする効果的なスキンケアを開発することができます。

「海のスーパーフード」から抽出されたEpseamaは、海藻「Laminaria japonica」(ケルプまたは昆布)に含まれる豊富な栄養の力を利用し、効果を発揮します。この海藻は韓国のある島の沿岸部で栽培されており、「アグリーフード(見た目の悪い食品)」ソーシングを行い、資源の有効活用に貢献します。

in vitro試験、ex vivo試験、臨床試験を通じ、Epseamaは皮膚の若々しさを取り戻す成分として最も優れた候補であることが明らかになっています。その理由は、老化の重要な3つの要因であり、皮膚構造の劇的な変化や、しみ、表皮の厚さの減少などの原因でもある、時間的老化、光老化、炎症性老化に、Epseamaが同時にアプローチしていることにあります。

当製品は、老化の根本的な原因に対処し、その自然な経時的変化を逆転させることにより、この問題の核心に迫ります。nc886の生成量を増やすことにより、真皮表皮接合部の損傷を防止するのです。その結果、しわ、肌荒れ、皮膚の保湿の全てに改善の兆候がみられます。またMMP-9を直接阻害することによってコラーゲンIVの分解を防止し、増加させることにより、表皮と真皮の間の接合部を強化します。EpseamaはCD44ヒアルロン酸受容体の合成を強化することにより、ケラチノサイトの増殖を促進します。また表皮の厚さを増やし、インフラマソーム経路を阻害します。

50歳以上の女性19人を対象とした臨床試験では、当製品の優れた効果がわずか4週間後に確認されました。しわの抑制に関しては、Epseamaは消費者にとって素晴らしい効果を発揮し、除去するのが難しいほうれい線は滑らかになり、わずか4週間で皺の深さが19%、粗さが10%減少しました。またしみは10%減少し、皮膚の保湿レベルは14.2%上昇しました。

クラリアントActive Ingredientsビジネス・グローバル事業開発長ニコラ・ガルシオ(Nicola Garuccio)は、「2050年までに、60歳以上が全世界の人口に占める割合は21%を超えると予測されています[1]。さらに中年世代の人口が増加していることを併せると、パーソナルケアには老化と健康に取り組む新たなアプローチに貢献する大きな機会が生じています。皮膚の老化プロセスに影響を与える生物学的プロセスを解明すれば、老化を遅らせる高機能成分に関するイノベーションに対し、これまで以上に集中して取り組むことができるようになります。さらにそれをサポートするものとして、消費者の好みに合わせたナチュラル志向と十分なトレーサビリティを確保すれば、理想的な状況が得られます。nc886に着目するという独自の特性を備えたEpseamaは、海から得られた成分を通じて皮膚に老化をもたらす真の原因に取り組むことにより、時間的老化、光老化、そして炎症性老化による兆候を抑え、皮膚を若返らせる新たな原料を化粧品メーカーに提供するものになるだろう」と語っています。

2019年4月、Epseamaはその画期的なイノベーションが認められ、「BSB Innovation Award 2019」の「有効成分」部門において第2位となりました。アジア市場向けとしては、2019年5月15~17日にパシフィコ横浜で開催される第9回化粧品産業技術展(CITE Japan 2019)にてEpseamaをお披露目することになります(ブースD21-1)。また5月17日(金)13時15分~13時45分には、ルームBにてクラリアントの有効成分に関する技術セミナーを開催します。このセミナーでは、長鎖ノンコーティングRNA nc886による美しく年を重ねるための秘訣を中心に説明します。

製品に関する詳しい情報については、www.clariant.com/epseamaをご覧ください。

 

[1] World Population Prospects: The 2017 Revision United Nations

www.un.org/development/desa/en/news/population/world-population-prospects-2017.html からアクセス)

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