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クラリアント社、マスターバッチ事業をおよそ16億米ドルで売却することで合意

  • クラリアント社のマスターバッチ事業全体をPolyOneに売却
  • 総企業価値は約16億米ドル
  • クラリアントの取締役会は、定時株主総会の承認と取引完了により、1株あたり3スイスフランの特別分配を提案

ムッテンツ発, 2019年12月19日 – 集中と戦略的イノベーションに注力するスペシャリティケミカル企業であるクラリアント社は、マスターバッチ事業全体をPolyOne社に売却することに合意しました。マスターバッチ事業の売却額は15億6,000万米ドルで、現金および無借金ベースで過去12ヶ月間(2019年9月末)に報告されたEBITDAの12.2倍となります。この金額は売却完了時に支払われるもので、2020年第3四半期に支払われる見込みです。

「この発表は、市場成長を上回る事業、より高い収益性、より強固なキャッシュ創出を持つ事業に注力するという当社の道筋にとって、大きな節目となります。 2019年10月にヘルスケア・パッケージング部門を売却した後、マスターバッチ部門売却の合意に至ったことは、当社の中核事業であるケアケミカル、触媒、天然資源の3つの事業分野に集中するために2015年に定義した戦略を遂行する上で、重要なステップとなりました」とクラリアントのハリオルフ・コットマン執行役員会会長は述べています。さらに、「すでに発表しているとおり、2020年度中に残る顔料事業の売却を実行し、2021年までに、より焦点を絞り、より強固なクラリアントを構築できると確信しています」と付け加えました。

これまでにも発表している通り、クラリアントの非中核事業の売却から得られた資金は、中核事業分野での技術革新や応用技術への投資、バランスシートの強化、株主への資本還元に充当される予定です。

マスターバッチ事業の売却、および2020年末までに顔料事業を売却する予定であることから、クラリアントの取締役会は、2020年3月30日に開催されるクラリアントの定時株主総会に対し、1株当たり3スイスフランの特別現金配当を提案しています。クラリアント株主の賛成を得られた場合、マスターバッチ事業の売却完了後におよそ10億スイスフランが支払われる予定です。

PolyOne社との取引は、2つの個別の取引で構成されます。 グローバルでのマスターバッチ事業の売却金額は15億米ドルで、過去12ヶ月間(2019年9月末)のEBITDAの12.1倍に相当します。これとは別に、クラリアントのインドにおけるマスターバッチ事業については、別途クラリアントケミカルズ(インド)リミテッドの取締役会で承認され、その評価額は4,260百万ルピー(約6,000万米ドル)となり、過去12ヶ月間の報告EBITDA (2019年9月末)の17.3倍でした。 クラリアントケミカルズ(インド)リミテッドはインドの証券取引所に上場しており、クラリアント社が51%の株式を保有しています。両取引の完了は、一般的な取引完了手続きと関係当局の承認が条件となります。

クラリアント社のマスターバッチ事業は、プラスチック用の着色剤および添加剤の高濃度製品、ならびに機能付加を与えるソリューションを提供しています。クラリアントのマスターバッチは、プラスチック製品一般、包装材、繊維市場における訴求力または最終製品の機能強化に役立っています。

尚、2018年度、マスターバッチ事業の総売上は約11億8,100万スイスフランでした。

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