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クラリアント社、顔料事業の売却合意に到達し、同社の売却プログラムを完了

上場規程(LR)第53条に基づく臨時発表

  • ホイバッハ(Heubach)グループとSK キャピタルパートナーズのコンソーシアムが、クラリアントの顔料事業買収の最終契約を締結
  • 5,000万スイスフランのアーンアウト条項によって幅はあるが、企業価値は8億500万スイスフランから8億5500万スイスフランで、2021年4月の基準で単独調整後過去12ヶ月のEBITDA倍率は10.7倍から11.4倍になる。
  • クラリアントは統合後の新会社の株式20%を再投資する予定
  • 2022年前半に取引完了を見込む

 2021年6月14日、ムッテンツ - 集中戦略を持った持続可能で革新的なスペシャリティケミカル会社であるクラリアント社は、本日、ホイバッハグループ (以後「ホイバッハ」)とSKキャピタルパートナーズ(以後「SKキャピタル」)のコンソーシアムに対し、現金および借金除外ベースでCHF 8億500万からCHF 8億5500万までの企業価値で顔料事業を売却することについて、最終合意に達したことを発表した。この幅は、同社の顔料事業の2021年の財務実績に基づくCHF 5000万のアーンアウト条項による。これは、2021年4月の単独調整後12ヶ月EBITDA(LTM)の10.7倍から11.4倍に相当する。

取引完了時にクラリアントは再投資し、最終持株会社において、ホイバッハ、SKキャピタルと並ぶ20%の株主となる。統合後の事業は、約3,000人の従業員を擁し、世界で年間9億ユーロ以上の売上と強力なサービスと生産能力を有するグローバル顔料プレーヤーとなる。この再投資により、すでに進行中の効率化プログラムによる顔料事業の収益改善や、今後の成長機会への参画ならびにホイバッハ顔料事業とのシナジー効果によるさらなる恩恵を受けることになる。

この取引は、通常のクロージング条件と規制当局の承認が必要であり、2022年前半に完了する見込みである。クラリアントの顔料事業に起因するドイツのインフラサーブ・ヘキスト(Infraserv Höchst)への参加の割合は、この取引には含まれない。

「ホイバッハとSKキャピタルとの顔料事業売却の合意を発表することは喜ばしいことである。この達成は、2018年7月に発表された事業売却プログラムとポートフォリオ再編の最終段階を意味する。ホイバッハとSKキャピタルと共に、当社はこの事業および顧客、同僚、その他利害関係者にとって、正しいオーナーを見つけることができたと確信している。今後は、当社の中核事業分野であるケアケミカル、触媒、天然資源の成長と収益性の向上に全面的に注力することができる」と、クラリアントの最高経営責任者であるコンラッド・カイザー氏は述べている。

ホイバッハグループの最高経営責任者であるヨハン・ホイバッハは、「我々は200年以上顔料に携わってきた。私の亡き父と私は、顔料業界の再編を手掛け推進してきたが、ホイバッハとクラリアント顔料事業の統合は、このビジョンの大きな節目となる。ホイバッハとクラリアント顔料の適合性は完璧である。業界をリードする技術、幅広い顧客ニーズに応える製品ポートフォリオ、グローバルな生産・サービス体制を併せ持つことにより、新たに設立したホイバッハグループは、塗料、プラスチック、インク、特殊用途の分野において、業界をリードする製品・サービスを有し、グローバルな顧客基盤に対応することが可能となる。」と述べた。

SKキャピタルのマネジングディレクター、アーロン・ダベンポート氏は、「クラリアントの顔料は世界最高の顔料ソリューションプロバイダーであり、当社の新しいパートナーであるホイバッハグループとクラリアントと共に、すべての利害関係者のために大きな価値を創造する絶大な機会を見出している」と述べた。

この売却が完了すると、クラリアントはポートフォリオ向上の一貫として実施してきたヘルスケアパッケージング事業およびマスターバッチ事業の売却に続き、予定していた売却が完了する。顔料の売却によって、市場を上回る成長、より高い収益性、より強固なキャッシュ創出を実現する高価値のスペシャリティ・ケミカルカンパニーへの変革が完了する。顔料事業の売却益は、中核事業分野の成長プロジェクトへの投資、サステナビリティとイノベーションに沿った戦略の実行、業績改善プログラムへの資金提供、クラリアントのバランスシートの強化、そしてクラリアント・ホイバッハの統合顔料事業への再投資に充当される。

クラリアントの顔料事業は、自動車業界、工業用・建築用塗料、プラスチック業界向けなど、多くの用途で利用されている優れた品質の有機顔料、加工顔料、染料を世界中に提供するリーディングプロバイダーである。2020年には、同事業における1900名の従業員が生み出した単独調整後の売上高は約8億5000万スイスフランに上る。

クラリアントについて

クラリアントは、バーゼル/スイス近辺のムッテンツに拠点を置く、集中戦略を持った持続可能で革新的なスペシャリティケミカル会社である。2020年12月31日現在、同社の従業員数は13,235名である。クラリアントは2020年度、継続事業の売上高38億6000万スイスフランを計上した。同社は、ケアケミカル、触媒、天然資源の3つの事業分野で報告している。クラリアントの企業戦略は、「イノベーションと研究開発への集中」「サステナビリティによる付加価値の創造」「ポートフォリオの再配置」「成長の強化」「収益性の向上」の5つを柱としている。

ホイバッハグループについて

ホイバッハは、初の顔料メーカーの一社として、200年以上の顔料生産の経験を有する。ホイバッハは、有機・無機・抗菌顔料および加工顔料の世界的をリードする生産者であり、ドイツのランゼルシームに本社を置き、ドイツ、米国、インドに拠点を置き、世界中に営業拠点を構えている。

SKキャピタルについて

SKキャピタルは、特殊材料、化学、医薬品の各セクターに主に注力する民間投資会社である。SKキャピタルの事業ポートフォリオは、年間約110億ドルの売上を生み出し、世界で16,000人以上の従業員を雇用し、28カ国で150の工場を運営している。現在、同社の運用資産は50億米ドルを超えている。

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