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クラリアント社、2021年度第3四半期は売上の2桁成長を背景に、大幅に収益性が増加

上場規程(LR)第53条に基づく臨時発表

  • 継続事業の2021年度第3四半期の売上は、現地通貨ベースで23%増の10億9,600万スイスフランに
  • 継続事業の第3四半期のEBITDAは1億8,000万スイスフランに
  • 2021年第3四半期のEBITDA利益率は前年同期の14.2%に対し16.4%と改善
  • 2021年の見通し:売上成長率は現地通貨ベースで9~11%に、EBITDA利益率は16.0~17.0%に改善と予想

「2021年度第3四半期、クラリアントは前年同期比で特に大きな収益増を達成し、業績の改善にも成功した。当社初の商用セルロース系エタノールsunliquid®の工場はクラリアントにとって画期的な出来事であると同時に、当社の野心的な成長戦略を証明した」と、クラリアント最高経営責任者コンラッド・カイザーは語った。「クラリアントが収益性レベルを明確に高めることができたのは、関連エンドマーケットにおいて力強い成長がみられたことや、原材料コストの上昇、物流上の課題、エネルギーコストの上昇を当社が確固たる価格設定を通じて一部相殺できたことによるものであった。2021年度通期の見通しは引き続き明るい。1~9月の力強い業績に照らせば、通年の現地通貨ベースでの売上成長が一層期待され、EBITDA利益率も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以前の水準を上回って回復すると引き続き予想される」

2021年第3四半期 – 力強い売上の2桁成長が収益性の大幅な改善を推進

2021年10月28日、ムッテンツ発 ― 集中戦略を持った持続可能で革新的なスペシャリティケミカル会社であるクラリアントは本日、2021年度第3四半期の継続事業の売上が、現地通貨ベースおよびスイスフラン換算で23%と大幅増の10億9,600万スイスフランとなったと発表した。この売上増は、すべてのビジネス分野とすべての地域における販売数量の増加と確固たる価格設定によるものであった。

2021年度第3四半期は、明白な需要の回復の継続を反映して、ほぼすべての地域で売上が伸びた。ヨーロッパでは産業用および消費者向け商品の強い需要に下支えされて、現地通貨ベースで27%増の力強い成長となり、中南米も同じ成長率となった。アジアと北米もこれに近い成長率で続き、それぞれ23%増、22%増の売上となった。中東・アフリカの成長は横ばいであった。

第3四半期のケアケミカルズビジネス分野の売上は、インダストリアルケアビジネス、コンシューマーケアビジネスにおける本業の2桁台の伸びや、Clariant IGL Specialty Chemicals Private Limited(CISC)の初の連結が下支えし、現地通貨ベースで31%増となった。触媒ビジネス分野の売上は、主として合成ガス事業と排ガス制御触媒事業の力強い売上増により、現地通貨ベースで5%増と拡大した。天然資源ビジネス分野の売上は、添加剤ビジネスおよびファンクショナルミネラルズビジネスの力強い伸びや、オイル&マイニングサービスの前年同期比の改善、また前年同期が低調であったことから、現地通貨ベースで25%増と大幅に拡大した。

継続事業のEBITDAは1億8,000万スイスフランに増加した。この値は、利益率にして前年同期の14.2%を上回る16.4%に相当する。この成長にプラスの影響を与えた要因としては、力強い販売数量の増加による営業レバレッジの改善に加え、価格設定方式や、クラリアントの効率性プログラムの実施が成功を続けていることにより第3四半期に追加で800万スイスフランのコスト節約が実現されたことがあげられる。収益性にマイナスの影響を与えた要因としては、原材料コストの継続的上昇、物流上の困難な情勢、そしてエネルギーコストの上昇などがあった。

2021年度1~9月 – すべてのビジネス分野で売上が拡大し、収益性は大幅に改善

2021年度1~9月の継続事業による売上は、28億3,800万スイスフランであった前年同期から、現地通貨ベースで12%増、スイスフラン換算で10%増の31億3,000万スイスフランとなった。

2021年1~9月の売上は、ほぼすべての地域で増加した。ヨーロッパは19%増、アジアは17%増と堅調に力強い成長を示し、中国は現地通貨ベースで16%増となった。中南米の売上は12%増、中東・アフリカも2%増となった。北米の売上不振は縮小し、前年同期の水準からわずかに5%減となった。

2021年度1~9月、ケアケミカルズビジネス分野の売上は、インダストリアルケアビジネスの市場の回復が主因となって、現地通貨ベースで16%増と拡大した。触媒ビジネス分野の売上は、合成ガス事業と排ガス制御触媒事業の売上増に牽引され、現地通貨ベースで7%増と拡大した。天然資源の売上は、添加剤ビジネスとファンクショナルミネラルズビジネスの2桁成長を受けて、現地通貨ベースで10%増となった。

継続事業のEBITDAは5億1,700万スイスフランに増加した。これは売上拡大と営業レバレッジを背景に利益率が改善したことや、効率性改善プログラムの効果的な実施の継続を通じて2021年1~9月に2,300万スイスフランの追加的コスト削減が実現されたことによるものである。EBITDA利益率は、ケアケミカルズ、天然資源の両ビジネス分野の収益性向上や、グループ全体の徹底的なコスト管理の継続を受けて、前年同期の14.8%から16.5%に上昇した。

非継続事業

2021年度第3四半期の顔料ビジネスの売上は、現地通貨ベースで17%増、スイスフラン換算では18%増となった。2021年度1~9月の非継続事業(顔料)の売上は、経済環境の力強い改善に牽引され、既存事業の比較ベースで(2020年度上半期のマスターバッチの売上を除く)、現地通貨ベースおよびスイスフラン換算で12%増となった。

第3四半期、非継続事業のEBITDA利益率は、売上水準向上や対応する顔料ビジネスの営業レバレッジの改善、およびその他の非継続事業の好ましい要因を受けて、15.7%に上昇した。

クラリアントは、ホイバッハグループおよびSKキャピタルパートナーズとの間で顔料ビジネス売却の最終契約が締結されたこと、売却の実行は2022年度初頭に行われる見込みであることを発表した。

見通し – 2021年度通期(1~12月)業績は拡大を予想、EBITDA利益率の範囲を確認

クラリアントは、サステナビリティとイノベーションを通じて、市場平均を上回る成長と収益性改善の達成を目指す。当グループは、2019年のヘルスケア用包装材ビジネスの売却と2020年のマスターバッチビジネスの売却、顔料ビジネスの売却契約締結を通じ、ポートフォリオを大幅に再編している。

2021年度第4四半期、クラリアントはケアケミカルズと天然資源の両ビジネス分野の拡大に裏打ちされ、前年同期比(現地通貨ベース)で引き続き力強く成長すると予想している。クラリアントは2021年度第4四半期の利益率について、販売数量の増加、徹底的なコスト管理の継続、および価格設定措置を通じて原材料、物流、エネルギーコストの上昇を相殺することにより、前年同期比で小幅に改善することを目指す。

クラリアントは1~9月の力強い業績に照らし、2021年通期の見通しとして売上予想を引き上げた。スペシャリティポートフォリオの売上拡大と収益性の改善、および業績改善プログラムによるプラスの影響を背景として、継続事業の売上が現地通貨ベースで9~11%拡大する(前回の見通しは7~9%)とともに、EBITDA利益率も16.0~17.0%に上昇するが、原材料、物流、エネルギーコストに関する課題は依然継続すると予想している。この予想は、景気回復が継続するという前提に基づいているが、依然として異例の不透明な状況が続いている。

クラリアントは2021年11月23日にバーチャルで「キャピタルマーケット・デイ(CMD」を開催する予定である。このイベントへの登録は右記のリンクから:クラリアントCMD登録

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